活用事例

《氷潤》の日本における活用方法例 (Users’ Perspectives)

定置式/可動式 貯蔵期間 冷蔵庫型 利用
可動式 数日間〜数週間 コンテナ
冷蔵庫型
青果物・花卉;
国内輸送・国際船舶コールドチェーン
(a) (b) (c)
定置(可動)式 数週間〜数ヶ月 小型パネル冷蔵庫型

コンテナ
冷蔵庫型

(将来は
倉庫型も)

青果物・花卉;
市場価格・季節調整・需要ピーク平準化
(d) (e) (f)
定置式 数週間〜数ヶ月 デンプン質野菜・米・肉・魚; 熟成 (g) (h)
定置式 1日 食品加工; 保管 (i)
定置型 (数時間) 冷凍食品; 解凍 (j)
  • 既存の青果物や花卉に関する国内コールドチェーンに比較して,「よりフレッシュネスを保持」,「デフロスト不要と80%省エネ」,「積替不要」,「食の安全性向上」というメリットがあります.
  • 果物など,輸送時の時間的経過を考えた追熟が不要になり,産地での完熟状態での収穫が可能になります.本来のおいしさのまま届けることができ,市場での付加価値を上げることができます.実生の脆弱性から現地でしか食べられない幻の苺とちひめを首都圏に届けることなどもトライしてみてはいかがでしょう?松茸などにも適しているはずです.
  • 外国に高付加価値の特産果物などをフレッシュな状態のままでコンテナ船を使って輸出することができます.帰りの船にもトロピカルフルーツなどの輸入がよさそうです.
  • 年末年始需要期ギフトのシャインマスカット,洋梨やさくらんぼ,国産レモンの夏場需要期への提供など,高付加価値果物などの いままでに難しかったまったく新しい需要を生み出すことができます.ぜひ価格差を計算してみてください.一回で数百万円から一千万円を超える純利益が期待できる作物も多いです(コンテナ冷蔵庫).
  • 獲れすぎや揺らぐ市況の中で,せっかく生産した産品を市場に出荷せずに廃棄するといった大きなマイナス(経済面も精神面も)を,市況(市場価格)に左右されない出荷が可能となることによって,プラスに転ずることができます.ある程度の在庫をキープするなら,リスクヘッジ効果もあります.
  • 母の日のカーネーションや,お盆の菊の花の準備を一ヶ月以上前から行うことができます.労働のピークを平準化させることで,お花の業界のビジネススタイルの変革が起きるでしょう.
  • 野菜や穀物は,氷点近くになると,凍ることを怖れてデンプンを糖に変化させます.この氷室(雪室)の原理をさらにコントロールした環境で行うことができます.まさに「ひと味」違ってきます.付加価値の高い作物として販売することが可能になります.食べ比べてみてください.
  • 肉や魚のタンパク質からアミノ酸が合成される「熟成・エイジング」を,きわめて精密なコントロール下で行うことができます(従来はかなりの職人技術を必要としました).これによってかなりの高付加価値化が可能になります.外からの微生物は完全にシャットアウトできます.
  • ホテル,レストラン,パン屋,惣菜屋,弁当屋,ケーキ屋などで,「作り置き」や「日持ち」が可能になります.ビジネスのあり方の変革のみならず,フードロス削減にも繋がります.
  • 一般的な利用として,ドリップのほとんど出ない解凍が可能になります.

※ これらの活用方法は統合化して利用することも可能です(例: コールドチェーン輸送+季節調整貯蔵).

※※ ただこの技術は急速冷蔵を行うものではありません.それを必要とする産品に関しては,(おそらく既設かとは思いますが)プリクーリングなどを行ってからご利用ください.