技術

Cool Innovationの技術は、現在食料損失と不足という世界的な課題に取り組む上で非常に重要だという事は、インパクトのページにて紹介させて頂きました。このセクションでは、その革新的技術について紹介致します。

tomatoes hanging on tomato plant

野菜果物の呼吸と鮮度維持

野菜や果物の鮮度維持には、呼吸活動の制御が重要な役割を果たします。呼吸は、収穫後の野菜や果物が酸素を取り入れてエネルギーを生成し、二酸化炭素と水を放出するプロセスです。この呼吸活動が進行すると、エネルギーと栄養素が消費され、品質が劣化します。

野菜や果物の呼吸率は、種類によって異なります。例えば、アボカドやバナナなどの果物は高い呼吸率を持ち、迅速に熟成します。一方、リンゴやポテトは比較的低い呼吸率を持ち、長期間保存できます。

呼吸活動は温度が高いほど活発になります。したがって、低温での保存が推奨されます。例えば、リンゴやブロッコリーは0°Cで保存すると鮮度が長持ちします。ただし、一部の野菜や果物(トマトやバナナなど)は低温に敏感で、冷蔵すると品質が劣化することがあります。

高湿度環境は、野菜や果物の水分損失を防ぎ、鮮度を保つのに役立ちます。一般的に90%〜95%以上の相対湿度が望ましい。具体的な保存条件は各国の農業部や農業関連のウェブサイトに掲載されています(例:米国農業省西オーストラリア農業部University of Maine農研機構)。

一般的な保存条件
  • リンゴ: 0°C、90-95% RH

  • レタス: 0°C、95-100% RH

  • トマト: 13-16°C、85-90% RH

  • ブロッコリー: 0°C、95-100% RH

  • いちご: 0°C、90-95% RH

  • じゃがいも: 7-10°C、90-95% RH

尚、一部の果物や野菜はエチレンガスを放出し、周囲の果物や野菜の呼吸活動を促進します。エチレンガスの影響を受けやすい果物や野菜(リンゴ、バナナ、トマトなど)は、他の野菜や果物と別々に保存するか、エチレンガスの抽出が出来る技術が重要となります。

適切な保存条件を維持することで、呼吸と水分損失を制御し、腐敗を最小限に抑え、鮮度を保つことができます。なお、一部の果物や野菜はエチレンガスを放出し、このガスは周囲の野菜や果物の熟成と腐敗を加速させるため、別々に保存するか、エチレンガスの抽出が出来る技術が重要となります。

red strawberries on brown wooden table

業界の問題点と弊社の解決策

従来のクーラーはフィン付きのチューブ内を冷媒が通り、容積あたりの熱交換量が少ないため、空気が十分に冷却されず、湿度がしっかりコントロールされません。出口の空気が乾燥しているのも湿度に影響します。

また、5℃以下の冷たい空気を得ようとすると、冷媒の蒸発温度が氷点下になり、伝熱管の表面に霜が付きます。加湿器を使用して湿度を調整すると、水蒸気が全て氷結し、湿度調整が困難になります。

Cool Innovationの技術は、余分な水分を吸収し、必要に応じて蒸発させることで、湿度を効果的にコントロールできます。特殊構造及び素材により、効率的な熱交換にて、保存空間に満遍なく湿潤な冷却空気を循環させる事ができます。

生鮮品の実験結果及び実績に関しましては、Resultのページよりご覧頂けます。

複数の冷蔵技術との比較
Cool Innovation 製品の実用性と特徴

弊社が提供するサブスクリプション・サービスは、顧客の必要に応じて利用頂けるのみでなく、初期投資が少ない故に、意思決定期間が短縮でき、素早く市場需要に対応する事が可能となります。

製品は小型の実験用冷蔵庫、陸上/海上コンテナ、大型冷蔵倉庫向け冷却ユニットを用意しております。倉庫に対する大きさの制限がなく、体積に合わせて弊社冷却ユニットを増やす事で、生鮮品の鮮度維持期間を10倍以上(鮮度維持期間は生鮮品によって異なります)、エネルギー消費50%、自由に開け閉めや混載が出来る保存空間を作り出せます。

製品詳細はサービスのページにて詳細をご覧頂けます。

person holding notepad and pen flat lay photography

ご質問やご要望

Cool Innovationは、果物や野菜の鮮度を保つための画期的なソリューションを利用、宣伝、研究頂ける協業パートナー、学術機関、政府機関、農業関係者、食品メーカーなどを探しております。

私たちの先進技術は、食品ロスの世界的な問題に取り組むだけでなく、空輸から海上輸送へのシフトを可能にすることで、コストと二酸化炭素排出量を大幅に削減します。

日本、タイ、フィリピンでの成功実績を持ち、信頼性の高いROIを保証するサブスクリプションモデルを採用している当社の技術は、既存の方法と比べて10倍*の鮮度保持を実現します(*鮮度維持期間は生鮮品によって異なります)。

是非私たちと共に、生鮮品サプライチェーンの改革、より持続可能な未来作りに貢献させて頂ければ幸いです。

ご質問や要望がありましたら、問い合わせフォームにすべての必要事項を記入頂き、内容をできるだけ詳しくご教示下さい。私たちは迅速に対応し、具体的なニーズとソリューションについて連絡させて頂きますので、どうぞよろしくお願い致します。